千葉の台風微力ボランティアまとめ2
↑ 9月11日の夜の木更津のコンビニの棚です。
西船から君津へ
さっき食べた巻きずしの醤油の入ったごみをバッグに入れて持ち歩いていたら、醤油がこぼれて携帯とバッグの中が醤油臭いです。これにはちょっと笑っちゃいました。
トイレを済ませてマルエツを出るころには雨がパラついて来ました。雷もなってきて薄暗くなってきました。
もしかしてこれからまた嵐になるのかな?怖いなと思いながら道を急ぎました。早くしないと暗くなっちゃう。
ガソリンも半分とちょっとになって、携帯の電池も半分。これは結構持たなそう。
西船から高速の道
幕張を通り、蘇我を超え、市原、
千葉ってかなり広いんだな。と思いました。そりゃあ西船あたりじゃまだまだ遠いし、困っている人も声かけづらいだろうなと感じました。
所どころ雨で道路が滑りそうだし、本格的に暗くなりました。
運転している人も少なくなって、高田、ともう一つの高速の出口は災害封鎖されていました。
風が強く、木の枝や大きなビニール袋が飛んでいました。
木更津で降りる
カーナビの指示通り高速を降りて、そのまま運転し続けました。
なんとなく電気が少ないなと感じました。
ついているところもありましたが重要なところだけ。
どんどん進みました。まだなの?って思うほど。
本当に遠いんです。
ガソリンスタンドがありましたが閉まっていました。その後コンビニがありました。電気がついていて人だかりがありました。
止まってみようかと思ったけど、君津のほうに行かなきゃと思っていたのでそのままつき進みました。
だんだん田舎っぽくなってきて、草がぼうぼう生えている道が増えていきました。
よく見ると、看板や家が壊れて倒れていたり潰れています。
片側の信号がすべて45度向きを変えられてしまっていて、しぼんだチューリップのように立っています。
電気がついていても、45度曲がっているのでこちらからは見えないんです。
なので交差点では、交差する方向から来る車の動向をよく見たうえで、じわじわ進んだりしてやり過ごします。
あちこちで車が停まっているのは、事故で警察を待っている状況だったりもしました。
木更津のコンビニで
次のコンビニにつくと、カーナビから到着しましたというメッセージがありました。
トイレにも行きたくなったので降りてコンビニに寄ることにしました。
すると、前に停まっていたかわいい色の小さいトラックに乗りこむ、おじいちゃんとおばあちゃんの姿がありました。
二人はすぐに運転してどこかに行ってしまいそうだったので、曲がっていたけど急いで車を止めて走って声をかけました。
”食べ物ありましたか?”
おじいちゃん”何にもないんだよ!”
おばあちゃん”全然ないんだよ。ガラガラで。”
”じゃあ持ってきたので差し上げます。おにぎりとかバナナです。お水もあります。”
”え?いいの?”
”はい、ボランティアで来たので!”
そうして差し上げると喜んでいただけました。
去り際、じゃあ、と言おうと思って振り返ると、もうおにぎりとバナナをほおばっていらっしゃいました。
ああ、これだけでも私、来た意味あった!
と思いました。
コンビニに入ってみると、写真のように生ものの棚がすべてからっぽでした。。
水も氷もなくて、インスタント食品もほとんどなくなっていました。
ポストを見てみると、木更津と書いてあり、君津ではありませんでした。その先の道を見てみると真っ暗で怖く、行っても一軒一軒訪ねるわけにもいかないなと思いココで配ろうと決めました。
その後出会った人たち
その後、声をかけていくと、お水はあるの、でもすぐに食べられる食べ物が欲しい!とか、暑くて眠れないとか、麺ばっかり食べているから飽きてしまってご飯が食べたい!氷が欲しかったけどなかった。
そんな話を聞くことができました。
不審に思って断る方もいらっしゃいました。
そりゃそうですよね。
差し上げると、お金を払うよ!受け取って。もう二度と会えないかもしれないから。と言ってくださる方もいました。でもそれはお断りしました。
その方は、その日1日サラリーマンとして働いて、19時頃にここに帰ってきてこれから自宅へ向かうということでした。
一日働いて来るなんて大変だったなあと感じました。休んでも良さそうなものだけど、無理だったんだろうなと。
お母さんが家で待っているから、何か食べ物が欲しいって。おにぎりとぽたぽた焼とお水を差し上げました。息子さんを待っている間に詰まんないだろうからぽたぽた焼。
その方に、”もうこんな時間だから落ち着いちゃったんですかね”と聞くと、
”いやまだこれからだと思うよ、あのコンビ二、通って来たけどあそこにも人がたくさん来ていたでしょ?あのコンビニ新しいから、たくさん人が集まってるんだよ。今から仕事から帰ってきてさあどうしよう?っていう人もたくさんいると思うよ。”と教えてくれました。
その後水とおかゆが余ってしまったけど帰ろうかなと思って、車を走らせたけど、さっきの方が言っていたので次のコンビニも寄ってみることにしました。そのコンビニまで可なり遠かったです。30分以上走りました。来た時はもっと早かったような気がしたけど。
そこでもコンビニの中の棚はガラガラでした。みずはかろうじて香りつきのようなものがありました。
そこでは関電工の方々が、仕事終わりに疲れた顔で買えるものを買ってトラックに戻っていかれました。
近くに外国人が3人くらいいてたむろしていました。一人が携帯で誰かとペラペラしゃべっていましたし、ちょっと近づきがたかったですが、返る前に声をかけてみました。
”水はありますか?”
”ないよー。何もないよー”
”水有りますよ。”
そうすると私が水を欲しがっているのかと勘違いしたようで、ワゴンの後ろを開けて、水を私にくれようとしてきました。
え?こんな状況で困っているのに私に物をくれようとしてくれるの?とびっくりしました。
違うの、私はボランティアで水とか食べ物を持ってきたの。水要りますか?と聞くと。
おお!じゃあとりあえずイタダキマス。と貰ってくれました。食べ物ある?と聞くと、無い。というので、おかゆとツナ缶を渡しました。5人もいたから1個足りなかったけど。ツナは喜んでくれました。ツナおいしい!と言ってくれました。
まとめ
帰り道、幕張の高速で食事をしました。
メニューは災害の影響で少しだけになっていましたが営業していることに感謝、とってもおいしいかき揚げうどんが食べられました。ありがとうございました。
おわり