ターミネーターニューフェイトの感想 ネタバレ含む
ターミネーター ニューフェイトを観てきました。ニューフェイトの意味は、新しい運命。
シュワちゃんの役どころは?と思って見始めるも、全く出てこない!アレ?と思った時に出てきたよ。
ターミネーターに流れるテーマ
ターミネーターには、お前が選べば未来は変えられる。というメッセージが常にある。
シュワちゃんの無口で優しい逞しさがその根本を支えていて、サラコナーが生き様を見せることで自分にもできるかもしれないなっていう現実味を帯びる。実際は、あんなにストイックに執着心を持って未来を変えるために生きることはなかなかできないのだけど、それでも彼女のオーラが、我々にもできると思わせてくれる。
ターミネーター新作のネタバレ
今回のターミネーターは、本筋の続き、みたいなふれこみがあった。
正直ターミネーターというタイトルがついていれば、本筋だろうと脇道だろうと見たくなってしまうのと、そんなことで揉めたりしないでよね制作陣さんたち!って思っちゃうんですが、一体どういう意味で本筋といっているのかしらね。
まあそれはいいとして、ストーリーは未来から裸でターミネーターが2人来て、例のように死んでもらっちゃ困る人を守り抜くのと、何が何でも殺しに来るのとの2手に分かれるんだけど、今までのターミネーターもそうだったように、逃げまくる。
そして、逃げて逃げて戦いながら逃げて、最後はやっつける。
というストーリーは同じ。
だけど、そこに出てくる人物や細かい設定などから、世界は戦争をしている場合では無い事、AIって使い方を間違えないで!武器についてもっと考えようよ、人間の心ってどういうもの?という問いかけがバンバン出てくる。
シュワちゃんの役どころは穏やかな田舎で隠居しているおじいちゃん。
でもひとたび戦いが始めれば、もう帰ってこないつもり、というセリフ(I’LL BE BACKの反対です。)を言う程のターミネーターなのだ。それは逆にジョンコナーを殺してしまった自分への戒めでもある。
主役は誰なの?シュワちゃんの出番は?
今回見ていて感じたのは主役は誰だったっけ?ということ。
なんと新人で参加してくる2人の女性の活躍ぶりがはなはだしく、特に身長180くらいあるんじゃないのって言うグレース役のマッケンジー・デイビスが目立つ。
彼女はヨーロッパ系の女性だと思っていたら、カナダの出身でした。グレースは男性的でもあり、強化された兵士なので相当体作りをしただろうと思う。マッケンジー・デイビスの人気はこれでうなぎ上りだろう。
今回の主役はサラコナーでもあり、ナタリアレイエス演じるダニーでもあり、グレースでもある。3人とも女性。
民族的に見ると、南米の人種に光を当てている。アメリカと分断された南米。一見貧しいと思える部分もあるが、その中にある幸せな生活。アメリカが失ってしまったものがここにはある。
リンダハミルトンは見事に年を重ねたサラコナーを演じている。演じているというより、そのままの姿なんじゃないかと思わせるような雰囲気だ。すごみがある。
ターミネーターニューフェイトの見どころ
見どころは、南米の雰囲気を感じたい。音楽も部屋の中も、職場も。家族のつながりも。
切ない音楽が流れると、土埃の風景がより哀愁を帯びる。
来るだろう未来に思いを馳せて、自分の行き方を考えさせられる作品だった。
映画評論を見ると結構ひどいことを書かれているけど、私としてはターミネーターはいつだって見るべき映画だなあ